時効の援用はデメリットやリスクが多い?手続き後のローンやクレジットカード契約について

時効の援用を行うと借金を帳消しにできますが、手続きを検討しているならばデメリットについても知っておく必要があります。

本記事では、時効の援用のデメリットについて解説しています。手続き後のローンやクレジットカードの利用についても説明しているので、時効の援用を検討中の方はぜひお読みください。

大阪で時効の援用を検討中の方は【りらいふ法務事務所】までご相談ください。
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時効の援用にデメリットが多い?

デメリット

時効の援用を検討する上で注意すべきは、手続きに失敗した時が最大のデメリットとなる点です。

手続きのタイミングを誤ったり、債権者からの連絡に不用意に応じてしまうと借金を帳消しにできなくなる可能性があります。

失敗しなければデメリットはほとんどない

時効の援用は、一つずつ手順を踏んでいけば失敗することはほとんどありません。

手続き方法は、

  1. 借金の時効期間が経過しているかを確認する
  2. 債権者が裁判を起こしていないかを確認する
  3. 「消滅時効援用通知書」を作成する
  4. 3で作成した書類を内容証明郵便で送付する

というシンプルな流れです。

時効の援用は通常、弁護士や司法書士に依頼して手続きを進めていきます。

法律のプロが手続きに失敗することはまず考えられないので、専門家に依頼すれば成功すると思っていていいでしょう。(1と2を確認できなければ、時効の援用以外の方法で問題解決を目指します)

「時効の援用はデメリットが多い」と不安を感じる方もいるようですが、ごく普通に手続きをすればデメリットはほとんどないと言えるでしょう。

成功すれば借金を帳消しにできるメリットがある

時効の援用による最大のメリットは、借金の返済義務はなくなるという点です。

専門家に依頼すれば失敗のリスクを回避できる上、借金を帳消しにすることができます。時間が経てばブラックリストも削除され、信用情報も回復します。

原則として裁判所は関与しないので、家族に知られるリスクもほとんどありません。

長く苦しんだ借金問題から解放されることを考えると、できるだけ早く手続きを進めるのが賢明だと考えます。

時効の援用に失敗するのはどんな時?よくある失敗例

頭を抱えて悩む男性

時効の援用で唯一とも言える「失敗」のデメリットは、以下のケースで発生することが多いです。

  1. 時効期間を経過していなかった
  2. 債権者に裁判を起こされていた
  3. 債務を認めてしまった

時効の援用を成功させるには、大前提として「時効期間が経過していること」が条件となります。

借金の時効は最終返済日から起算し、5年または10年で成立します。時効期間が経過していなければ当然時効は成立せず、失敗に終わるというわけです。

また、借金の返済を求めて債権者が裁判を起こしていたり、借金を認めたりすると時効は認められません。(厳密に言うと、債務の承認をすることで時効はリセットされます)

時効の援用に失敗するとどうなる?成功率は?よくある失敗例を解説

時効の援用に失敗するとどうなる?

小銭を持つ手

時効の援用に失敗すると、当然ながら借金を帳消しにすることはできません。

今ある借金を全額一括で返済しなければならず、返済が困難であれば債務整理を検討する必要があります。自己破産をするとなれば、必要最低限の財産は処分の対象となります。

返済をするにしても、元金に加えて損害遅延金も支払わなければなりません。

損害遅延金は滞納期間に比例して大きくなるので、時効の援用に失敗すれば大きな金額を一括で返済しなければいけないとお考えください。(分割払いについての相談は可能ですが、判断は債権者に委ねられます)

時効の援用を行うと生活に影響が出る?

クレジットカードとスマホ

時効の援用を検討するにあたって「職場にバレるのが不安…」「二度とローンを利用できないのでは?」といった不安を抱く方は多いです。

ここからは、時効の援用が今後の生活にどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。

基本的に大きな影響はない

時効の援用は裁判所を介さない手続きなので、自分から説明したり関連書類を見せたりしない限り人に知られることはありません。

家族に内緒で手続きしている方も大勢いますし、基本的には今までと変わらない生活を送れると思っていていいでしょう。

自己破産のように家や財産を差し押さえられる心配もないので、その点はどうかご安心ください。

信用情報が回復すればローンやクレジットカードも利用できる

時効の援用をすると、信用情報機関に事故情報が登録されます。

いわゆる「ブラックリスト入りの状態」となるわけですが、事故情報は一定期間が経過すると自動的に削除される仕組みになっています。

削除までの期間は約5年ですが、一部の信用情報機関は1ヶ月程度と比較的早く事故情報が抹消されるようです。

ブラックリスト入りしている間は新規借入はできませんが、信用情報が回復すると各種ローンやクレジットカードの申込ができるようになります。

すぐに借入というわけにはいかないものの、時間が経過すれば住宅や車をローンで買うことは可能です。

時効の援用をしたらローンは組める?クレジットは?時効援用後の融資審査について

時効の援用は自分でできるって本当?

書類を書く男性

時効の援用は弁護士や司法書士など、法律の専門家に依頼して手続きを進めるのが一般的です。

自分で行うこともできますが、条件を満たしているかを確認しないまま手続きすると失敗に終わる恐れがあります。

時効の援用は唯一、失敗する可能性があることが最大のデメリットです。失敗すれば借金は全額一括で返済しなければなりません。

時効の援用のやり方は?自分でできる?失敗しない手続き方法

時効の援用は専門家に依頼するのがおすすめ

胸に手を当てる男性

時効の援用を成功させるには、一つひとつの手続きを正確に行う必要があります。

タイミングを誤ると失敗する可能性があるので、デメリットをなくすには法律の専門家に相談することをおすすめします。

時効の援用を検討中の方は、一人で悩まずにまずは専門家へご相談ください。

当事務所は、時効の援用をはじめ借金問題を得意とする法務事務所です。経験豊富なスタッフが一人ひとりのお客様に合わせて最適な解決策をご提案するので、借金でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。無料相談はこちらから

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